物理サーバを選定する際のポイント

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こんにちは!
2016/4月入社の @sion_cojp こと、湖山です。
入社早々、社内で遊べる用の物理サーバを選定して欲しいと言われたので、
私が物理サーバを選定するときポイントをまとめてみました。
(ちなみに、新卒で入社した某データセンターの配属先がサーバ管理部門でした)


①サーバ

メーカーはどれ選べば良い?

好みがなければトレンド率の高いメーカーを選ぶと良いでしょう。
理由は、メーカーによってBIOS設定やリモートコントロール画面の操作が違うので、
まずはよく使われる物に慣れておくと良いからです。

ラックに入れるならマウント方式とレールの長さに注意

もしラックに収容するなら、通路の広さに注意しましょう。
レールの主流はスライド式ですが、
大量にサーバを管理するなら、上から下ろしてマウントし、そのあとスライドして押し込む方式がオススメです。

通路が狭すぎて、レールが最大まで伸ばせないことがあります。
(スライド式だと、レール + サーバの長さ必要になりかなりの幅が必要になったりします。
マウントは出来ると思いますが、インナーレールだけを引っこ抜くのは結構辛く、
また他のサーバに影響が起こりうるので危険な作業です)

オススメの方式だと、
レールの幅さえ懸念すれば問題無し + スライド方式よりマウントも行い易いです。

サーバラックのフランジに注意

サーバラックは1UのサイズはEIA-310-D規格に準拠されていますが、
フランジといわれるレールをマウントする穴の形がそれぞれ違う場合があります。
四角穴が主流ではありますが、丸穴の場合もあるため、念のため確認しましょう。


②マザーボード

PCIにデバイスをマウントする場合、周りに突起物がないか注意しよう

ioDrive2などは、周りのコンデンサや冗長電源スロット部分
が邪魔をしてマウントできない可能があります。
もし判断が出来ない場合はサーバメーカーに問い合わせてみましょう。

アーキテクチャ図があれば必ずみよう

NECなどは八番街に行けばアーキテクチャ図があったりします。
そこに載ってる知らない単語などはググったりして、どういう仕様になっているのか把握しておきましょう。


③CPU

Hz vs Core数 vs キャッシュメモリ vs QPI

内容 説明
Hz 周波数、クロック数。1人あたりの頭の回転
Core 何人いるか
キャッシュメモリ データを一時的に保管し、高速化を図る
QPI FSB(フロントサイドバス)ともいい、CPUとそれ以外のパーツとデータをやり取りするスピード

ざっとこんな感じです。
一概にどれを取れば良いというのはなく、総合的に良さそうなやつを選びましょう。
例えば、安価で多くの仮想化サーバを立ち上げたいならCore数を取ります。
逆に1Coreにガリガリ重たい処理させたいのであれば、Hzを取ればよいでしょう。

ハイパースレッディング/Hyper Threading

最近はベースでHT機能がついてるかと思います。
ポイントは、OS上で見るCPUが、1Coreの場合2スレッドみえるようになりますよ
というところです。
それによって安価なものも買えるかもしれませんね!

multi core vs multi processor

例えば16CoreのCPU ×1と、8CoreのCPU ×2 がある場合、
安価であれば16CoreのCPUをとる方が良いでしょう。
理由は、CPU間の通信ディレイが発生するからです。

省電力CPUには注意を

私の経験上、クロックダウンが起こったり、急にサーバがシャットダウンしたりと、
省電力CPUはあまり良いイメージがありません。
なるべく省電力じゃない、Lが付いてないモデルを選ぶことをオススメします。

CPU追加する際はファンも追加しよう

基本的にCPUとセットで追加されてると思いますが、念のため注意です。

よく忘れがちですが、CPUを追加する際は


④HDD

HDDを買うなら、SAS, SATA + 回転数を注意しよう

SATAよりSASのほうが高性能、高信頼性です。
また仮想化をするなら全二重通信のSASのほうが良いと言われてます。
ただSATAよりSASのほうが高価です。

回転数が速ければIOも速いです。が、高価です。
ストレージ用途だったら速いものが必要ですし、
Webサーバ用途だとそんなに速くなくても良いです。

どちらも費用と用途に合わせたものを選びましょう。

HDDとSSD

SSDはHDDより圧倒的に速いですが、高価で壊れ易いという噂もあります。
またSSDはデータ復旧も難しいです。
それでも高速化しないとシステムが追いつかない、という場合には選択せざるを得ないと思います。

ioDriveについて

ioDriveはドーピングと言われるほど高性能で、かなり高価です。
上で述べたSSDより、さらに高速にIOを処理させたい場合は、ioDriveに任せましょう。
また壊れにくいので、SSDより信頼性が高いです。
ただOSがないと認識できないので、ベースとなるHDDを選ぶ必要があります。

ホットプラグ対応

ホットプラグ対応だと、通電させたままHDDを抜くことが出来ます。
つまり、電源が入った状態でデータ換装(Rebuild対応)を行うことが出来ます。
ホットプラグ未対応だと、一回サーバをシャットダウンしてやらなければならないので、
重要なポイントです。

メーカーどれにしたらよい?

HDDは色々なメーカーありますよね。
これについては色々と・・・調べて選べば大丈夫だと思います。


⑤RAIDコントローラ

RAIDコントローラ

初期で付属されてるRAIDコントローラではRAID5, 6が組めないかもしれません。
その場合、新しいRAIDコントローラを買わなければならないです。注意しましょう。

バッテリー/BBU

BBUは、突然サーバがシャットダウンされRAID情報をHDDに書き込むことが出来なくても、
BBUにデータが保持され、回復後、HDDに書き込んでくれます。
RAID情報が崩れたら・・・大変ですからね。
ただし、バッテリーは時間とともに容量が劣化するので定期的に交換が必要です。


⑥MEMORY

Lシリーズ

省電力シリーズ。
メモリの省電力はあまり悪さしたイメージはないので、省電力のほうが良いと思います。

DDR2/DDR3/DDR4

数字があがれば速度もあがります。
また消費電力もあがれば少なくなります。
マザーボードによって対応する規格が違う(互換性がない)ので、確認して買いましょう。

UDIMM, RDIMM, LRDIMM

UDIMM: 安い。少尉電力が一番低い。一番速い。けど容量に制限がある
RDIMM: 丁度良い
LRDIMM: 一番価格が高い。RDIMMよりは速いがUDIMMより遅い。けど一番容量が大きい。

基本的にはRDIMM。UDIMMはあまり選ぶ機会はないでしょう。
価格が高くてもメモリ容量が必要なんだ!(DBとか)
という場合はLRDIMMを選ぶのが良いでしょう。

デュアルチャンネル、トリプルチャンネル、クアッドチャンネル

デュアルチャンネルは2枚1組の「同じ容量、同じ仕様のメモリ」装着することで、
メモリの速度を2倍に上げることができます。

トリプルの場合は3, クアッドの場合は4組です。

例えば、トリプルチャネルの場合、3GB × 1より、1GB × 3のほうが速い、ということですね。
ただし、絶対組を作らならければサーバが動かないというわけではないので、
より効率的に動作させるなら気をつけてセットを作りましょう。

2CPUの場合、トリプルチャネルでうまく組み合わせて、各ソケットのレーンに挿していったら
「1CPU目: 6枚、2CPU目:3枚」
なんてことがあるかと思います。
そのときはBIOS設定画面でNUMA(Non-Uniform Memory Access)をONにしましょう。
これをすることで、両方のCPUでメモリを共有してくれます。

メーカー

メモリのメーカーはそんなに詳しくないので、好きなのを選びましょう。
注意としては、
チャネル同士のメーカーは同じものが安定すると思うので、そこは揃えましょう。


⑦NIC

NICのベンダーはどうする?10GbE??

ベンダーによっては安定性とかあるかもしれないですが、自分は気にしたことないですね。
一番のポイントは速度なので、高速通信させたいサービスとして使うなら10GbEを選ぶのが良いでしょう。

DP?QP?

DP/QPと書いてるのはNICのポート数です(DualPort:2口、QuadPort:4口)

増設NICを考えてるならベンダーコードに注意

NICはMACアドレスが低い方が優先的に認識されます。

「増設NICを挿したら、eth0が増設NIC側について・・・」
「あぁ・・・どうにかしてオンボードを優先的に読み込むようにしないと・・・」

そんな経験をするでしょう。。

下記サイトにはベンダーコードの一覧が載ってます。
オンボードNICがどのベンダーか、今後増設するNICがどのベンダーか確認しましょう。

https://regauth.standards.ieee.org/standards-ra-web/pub/view.html#registries
「1. MAC Address Block Large (MA-L)」のページ参照

データバスに注意

CPUとNICを繋ぐデータバスユニットが増設NICのほうだけ違うメーカーだったりしました。
その結果、増設NIC側のデータバスの仕様ミスで疎通不可能になったことがあります。
なるべく同じメーカーのデータバスが良いでしょうが、
知見として止めておくレベルで良いと思います。


⑧電源

今使ってる電源量を測ろう

ラックならデータセンターに、ビルなら、管理会社に問い合わせれば
今使ってる電源使用量と、最大で使える電源量が聞けると思います。
そちらと、サーバ電源のA(アンペア数)を計算して、ブレーカーが落ちないか確認しましょう。

冗長電源

名前の通り、片系の電源が落ちても、もう片方で冗長させたい場合は購入しましょう。


⑨その他

lenovo(旧IBM)のx系の場合、Virtual Media Keyという
IMM(IPMIで使うManagement Controlポート)用のキーが備え付けられてることがあります。
サーバを受け取った後でも良いので、マザーボードは隅々までチェックしましょう。

あとは届いたら、必ずBIOS(もしくはUEFI)とManagement Controlポートの検証をしましょう。
色んなサーバメーカの操作方法が違います。
また最近はBIOSからUEFIに変わってます。
障害時にスムーズに操作出来るように慣れておきましょう。


⑩最後に

大事なのは、一つ一つの部品に興味を持つ、
そして「分からなかったら問い合わせる」かと思います。

昨今、便利なクラウドサービスがありますが、
そのバックグラウンドにはサーバはなくてはならないものです。
皆さまも初心(過去)に戻ってサーバやPCを購入して組み立ててはいかがでしょうかっ!

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